営業での自己開示は必要不可欠と言えます。
自己開示をできるかどうかで営業成績もファンの数もだいぶ変わるでしょう。
そうは言っても、何でもかんでも話せば良いって物でもありません。
「いや、お前の話なんて聞いてねぇよ」
そう思われたり、言われたり…
ちょっと気まずい経験したことはあるのではないでしょうか?
そこで今回は、自己開示する時に意識するポイントなどを含めて解説していきたいと思います。
〜この記事はこんな人に向けて〜
- お客さんと中々仲良くなれない人
- 話上手になりたい人
目次
自分が自己開示するときは”共感”か”相手を持ち上げる”か
基本的に自己開示をする時は、意味を持たせます。
いや、無意識に自己開示してる人も何かしらに繋がっているはずなのです。
”共感”か”相手を持ち上げる”か
この2つに分類させることができるので、意識すると使い分けができてスムーズに事を運ぶことができるようになります。
共感
自分は〇〇で、お客さんと同じ境遇なんですよ。
同じ経験したことあるんですよ。
と。
自己開示を共感に繋げると、
この人は〇〇な人で、尚且つ自分と同じ経験をしてるからわかってくれる!
と。
人は自分の話をしたいものです。
自分も話せて尚且つ相手は共感してくれて信頼してくれる。
相手が共感してくれて自分も嬉しい。
良いことづくしなのです。
相手を持ち上げる
言い方はちょっと悪いですが”相手の良いところを見つけて勉強させてもらいましょう”という事です。笑
相手が年上の時に有効です。
例えば、相手がGUCCIのネクタイをしてたら、
→カッコいいですね!GUCCIが好きなんですか?!
髪型が決まってたら
→髪型カッコいいですね!いつもワックスは何使ってるんですか?
と、相手に可愛がってもらうための、自己開示です。
相手からすると慕ってくれるので、
なんか分からんけど悪い気はしないなぁ
私はあなたに憧れています、だから興味があるし色々参考にしたいんです!
というスタンスで接するのが効果的です。
相手を持ち上げる時は、自分が
- ダラシない
- 信用できない
そう思われないようなネタをチョイスする。
タイプ別の自己開示の方法
人は主に2種類に分かれます。
- 何もしなくても話してくれる人
- 中々話してくれない人
①の人は、コミュ障の人からするとありがたいと一瞬思いますよね。笑
まぁ散々話した挙句、一切の興味を示してくれず立ち去ってしまうことも多いのですが。笑
②のタイプの人は、ちょっと厄介と思うかもしれませんね。
けど、日本人はこのタイプの人が大多数です。
ちなみに自己開示の際は、
相手が話す→自分が話す
これが基本なのですが、時と場合によって
自分が話す(話しやすい雰囲気を作る)→相手が話す
このように順番が逆になることもあります。
緊張をほぐす意味で自分からあえて話す場合があるのです。
相手のタイプによって自己開示のタイミングや方法は異なる
何もしなくても話してくれる人
コミュ障からしたら一見有難いと思う人もいるかと思いますが、結構厄介かもしれません。
ここでも2種類に分けることができます。
- 自分の話を永遠にする自己中なタイプ(おばちゃんに多い)
- コミュニケーション能力に長けて、あえて自分から話す人(若い女性に多い)
自分の話を永遠にするタイプ
①は基本的に人に興味がありませんし、自分の話ができればokと思うタイプです。
散々親切に話を聞いても顔も名前も覚えてくれず、一切の感謝もなく容赦無くクレームを出す人もいます。
「まじで何なんだよ…」
そういった経験ある方も多いかと思います。
しかし、このタイプの人も上手くやれば攻略することができます。
永遠と話を聞いていく中で、「この人は何に熱狂的な興味があるのだろうか?」ひたすら考えながら話を聞きます。
例えば猫好きな人なら、
- 猫ちゃん見せてくださいよ〜、お!めっちゃ可愛いじゃないですか!!!
- 自分もポメラニアン飼ってたんですけど、去年亡くなってしまって…
- 猫飼いたいんですけど、全部可愛いから迷っちゃうんですよ〜。最近は休みの日ペットショップに行くのが日課なんですよね!
相手が興味があるからこそ見逃せない話題を考えて、自己開示する必要があります。
まぁ、ここは全員共通なのですが、このタイプの人はピンポイントでマトを得ないと、興味のないことやインパクトがなければ、スルーされます。笑
けどスルーされても相手は自分がスルーしたことすら気づいてないので、そこは根気よくアタックしましょう。
あえて自分から話す人
②の人は滅多にいませんが、コミュニケーション能力に長けているので、むしろ自分が流れに乗っても良いかもしれませんね。
このタイプの人は、”共感”と”持ち上げ”を意識して話せばスムーズに関係を築くことができます。
たくさん話を聞いたらその分感謝もされます。
①の人と比べたら良い人すぎて涙がちょちょ切れそうになります。笑
①のタイプの人は、人間的に本当に良い人が多いので、感謝を忘れずに大切にしていきましょう。
中々自分の話をしてくれない人
最も多いかと思います。
このタイプの人も2種類に分けられます。
- 内気な人
- 怖そうな人
内気な人
①の人は、まぁ自分ですね。笑
このタイプの人は、まずは自分から話をしましょう。
話題のチョイスとしては、
- 自分がドジった話
- 笑えるような話
- 割とどうでも良い話
重い話はNGです。
①のタイプの人は、基本的に”人が怖い”か”警戒心が強い”かどちらかです。
なので、私は怖くないですよ!という印象を持たせるような話をする必要があります。
例えば、
うちの今娘が3ヶ月なんですけど、朝オムツを変えようとしたらオシッコを顔にかけられてしまって…笑
けどそれ見て娘はキャッキャ喜んでるんですよ。笑
朝から最悪ですよ〜。あ、顔は洗ったんで大丈夫ですよ?安心してくださいね?笑
これは私が若い頃に実際に話した内容で、話も実話です。笑
相手もちょうど赤ちゃんがいたので、
「笑笑、私も手にオシッコかけられる事はしょっちゅうですけど、顔にかけられた事はないですよ〜笑」
と、内気だったのに自分の話をしてくれて、その後も楽しく最高の時間を過ごすことができました。
この話の肝は「私は顔にオシッコかけられても怒りませんよ?」
というところです。
他にも、
この前カフェでアイスコーヒー頼んだのにホットコーヒーが出てきて…
何も言えずにそのまま受け取ってしまいました…
私はホットコーヒーの顔なんですかね?笑
→自分も似たような性格だ!顔は知らんけど!笑
この前ワイシャツの第二ボタンを一日中開けてて、帰ってから気づいたんですけど。
実は私、胸に長い毛が2本生えてるんですよ…それが隙間からしっかり見えてて…
一日中見えてたと思うと恥ずかしくて…その日はしっかり剃りました。笑
→私も腕に1本だけ長い毛が生えてる…笑
共感できない意味の分からない話だったとしても
こんな話されたら「この人悪い人じゃないな」
そう思いますよね。
怖そうな人
②のタイプの人は…嫌ですよね〜
腕組んでるサラリーマンとか、強面のおじさんとか…
ここでは、
- 相手は何に興味があるのか?
- 必要最低限抑えなければならないポイントは?
- 相手が重視するポイントは?
- どうやったら認めてくれるのか?
という点を考えながらなるべく下手に出ましょう、相手を持ち上げましょう。
褒める→憧れます→質問する→〇〇と思うタイプなんですね→共感→…
質問したら相手は答えてくれます。
その時に、お客さんは〇〇なタイプなんですね〜
- 私は真逆なので憧れますよ〜
- 私も実は〇〇と思うタイプなんですよ〜
相手を認めた上での自己開示です。
そして、自分の考えをしっかり持って発言する。
適当に話したり、曖昧な事を言うとすぐにボロが出ます。
なので、私生活でも自分の考えを明確にするよう意識する必要があります。
ふらふら相手に流されたり、適当に共感だけするようなタイプの人は、この手のタイプを攻略するのは厳しいかもしれません。
相手に、
- 「お、こいつやるなぁ〜」
- 「しっかりしてるな〜」
そう思わせる自己開示をする必要があります。
ドジな話や笑い話も良いですが、
- こいつはだらしがないやつだ
- 信用できないな
など、相手がマイナスと思うような話は避けましょう。
例えば先日、お父さんと息子さんを接客する機会がありました。
パッと見お父さんはかなり強面、息子さんは内気なのでお父さんが怖い可能性は大でした。笑
けどマイナスで終わりたくないので、頑張ろう!っていつも気合が入ります。
あれ、そういえば息子さんは同い年じゃないですか?
こんな感じで話してたら、ちょっと怖いお父さんも内気な息子さんも笑顔になってくれました。
ここで意識したのは、
- 強面のお父さんの話をメインで、上手く3人で会話を回す
- どちらか一人が置いてきぼりにならないような話題をチョイスする
正直怖かったですが。笑
これがもしお父さん一人だったら、サッカーの話題はもちろんの事、何かアドバイスをもらうような話に持っていったかもしれません。
コミュ障でビビリな私からしたら中々神経を使います。
強面で中々話してくれなさそうなタイプの人は、一番考えないと攻略できないかもしれませんね。
そして、これは私のスキル不足もありますが、この手のタイプの人ははどうやっても攻略できない事もあります。
そんな時は、最後の最後が勝負です。
最後お客さんとの別れ際、一個質問してみましょう。
お客さん最後に一個だけ良いですか!
最初から気になってたんですけど、その〇〇はどこのメーカーですか?
と。
時計やワックス、ネクタイ、ピアス、ネックレス、靴など…
この人のここが良い!と思ったポイントを見つけて、最後に質問しましょう。
ここでの肝は、最初からずっと気になってました、最後の最後に教えてください!私はあなたに憧れてるんです。
ってところです。
終わりよければ全てよし
相手からしたら悪い気は絶対にしません。
褒められたら嬉しいですもん。
自己開示の技術は恋愛においても超有効
例えば、出会ったばかりで気になる女性がいるとしましょう。
対女性の時は、聞き役に徹するのは基本ですね。
自分の話よりもまずは相手の話を気が済むまで聞く。
そしてその話の中で、
- 分かるわ〜自分も〇〇の経験があるんだよね〜
- 自分なんて〇〇なんですごい憧れますよ〜
これは行ける!と思ったポイントで時々自己開示を挟む。
そして相手の反応を伺って次の出方を考える。
人によっては、全然興味なさそうな人もいるので、そう言う場合はさらに聞き役に徹する必要があります。
自分が気が済むまで話せば、次に相手に興味がいきます。
興味を示されずそこで終了したら…どんまいです。笑
聞き方が悪かったのか、自己開示のインパクト、ポイントが弱かったのか…
逆に相手が自分に質問してくれたら最高ですね。
それは自分に興味を持ってくれていると言うことなので。
営業においてもそうです。
相手が自分の事を質問してくれたら、着実に良い関係に近づこうとしているサインなので。
適度な自己開示をして、相手に自分の事、もしくは商品の事を質問してもらうように試行錯誤しましょう。
どうしたらこの人は自分に興味を持ってくれるのか?
まとめ
自己開示をする時は、
”共感”か”相手を持ち上げるか”
このどちらかの意味を持たせます。
そして、少しでも相手が興味を持ってくれて、自分の事を質問してくれたら、
それは、良い関係に近づこうとしているサインなのです。
自己開示をする際、厳しい人からは、
「お前の話なんて聞いてねぇよ」
「その話に何の意味があるんだ?」
そう思われることもあるかもしれません。
けど、仮にそう思われても良いように、
自己開示する時は、意味を持たせて自分の話をしていきましょう。
全ての事には意味があります。
上手く行けば、お客さんと最高の関係を築くことができて、それが成績やあなたのスキルアップに繋がりますよ!
最初は話すのが怖いかもしれませんが、勇気を出して飛び込んで見ると案外上手くいくことが多いです。
一緒に頑張りましょう!たくさん失敗しましょう!!!
タイプ別に自分の思い通りに対応できるようになると、接客がめちゃくちゃ楽しくなるかもしれませんしね!